■教育目標

 民族的主体性の精神を基調とし、「知・徳・体」を兼ね備え21世紀の新たな時代の要求に沿い、統一祖国の繁栄と同胞社会の発展に貢献し、日本を始め世界の国々を深く理解し、国際社会において信頼と尊敬を得られる人材の育成を目標とする。


■教育の三大テーマ



■教育の基本方針
三大テーマに沿った基本方針
−民族性の育成−
 民族のアイデンティティーをしっかりと身に付け、人間としての尊厳や自主性を持ち国際社会で力強く生きる教育を推進します。
@ 本校では、ウリマル(母国語)教育を民族教育の基本と定めウリマル習得を積極的に進めます。
A 民族科目を通して、朝鮮の歴史や地理、民族の文化と伝統を正しく理解し民族自主意識を養います。
B 記念日や名節日を通じて、文化や生活風習を学び民族と同胞社会の一員として、自覚の持てる人材を育てます。
−意欲と実践力の育成−
 学習の基礎基本を確実に身につけ、関心と意欲を高めて一人一人が主体的に取り組み実践力を発揮する指導を推進します。
−豊かな人間性の育成−
 「知・徳・体」の調和とともに、人としてお互いに思いやる心、理解しあう心を養い、その大切さを身につける人間性を育む教育を重視します。
@ 民族の伝統と美風良俗を大切にし、友達を思う心、目上の人を敬う心を育む教育を推進します。
A 「少年団」活動を中心に自立性を高め勤労奉仕、協調性、連帯感を深め互いの団結を固くします。
B 各種の文化芸術・スポーツ活動を通じて創造的な心情、積極的な態度、感受性と表現能力を養います。
C 「国際理解教育」の理念を重視し日本を始め世界のさまざまな民族の文化伝統、生活習慣を正しく理解し、よくわかる国際感覚を養う教育を推進します。
D あらゆる差別と偏見をなくし、お互いを認め合う相互尊重の理念を重視する教育を推進します。


■幼・初・中一貫教育体系

累計 幼稚班 初級部 中級部
年少班
年中班
3年間 年長班
低学年 1学年
2学年
3学年
高学年 4学年
5学年
6年間 6学年
1学年
2学年
12年間 3学年


■カリキュラム&教科書

ポイント 
2003学年度より改編された新カリキュラムと教科書を採用しています。

1)国語・朝鮮歴史・地理・社会・音楽・美術など、民族性を育てる科目を充実させました。
2)科学技術の発展、情報社会への移行に合わせ、理数・情報教育を強化しました。
3)国際社会に能動的に対処できるよう、日本と世界に関する知識を幅広く取り上げました。

「生きたウリマル」習得へ
−口語教育を強化−
国語  口語教育(聞くこと、話すこと)を決定的に強化し、授業内容の30%〜40%に口語教育を実施しつつ、読み方、書き方を含めた4技能を総合的に高める内容に改編されました。
「民族のアイデンティティー」
広い視野で
社会  在日一世同胞の体験や同胞コミュニティーを築いた業績などの内容、同胞の権利と生活、祖国統一問題、日本の歴史と地理、社会などの学習をより詳しく学べるように改編されました。
「歴史上の人物を中心に」
現代史まで
歴史  原始時代から2000年までを一巡します。
 朝鮮の文化や生活風習、隣国に影響を与えた朝鮮文化も取り上げています。
故郷も知識もしっかりと 地理  地方地理は、北部・中部・南部の3地域に分け、風土と特産物、名勝地について学びます。
楽しく自由に発想、思考 算数  児童たちがより楽しく、自由な発想で算数が学べるように配慮しました。
 算数への好奇心を刺激し、より豊かな知識を与えるための補充教材を盛り込みました。
自然に対する感動を 理科  体験と観察に基づいた学習を通し、子供たちが自然に対する興味を抱き、学ぶ意欲を引き出せるようにしました。
正確に理解し判断する
−朗読と作文を強化
日本語  日本語の総合的な力と共に日本の社会、文化に対する知識を深めるようにしています。
積極的に意思疎通をはかる力を 英語  話しことばのコミュニケーション能力に基づいて4つの言語能力(聞き方、話し方、読み方、書き方)をより効果的に高められる内容になりました。
活用能力育成に力 情報  コンピューターや情報通信ネットワークの活用に必要な基本的な内容を実践、体験的に学び、収集・整理・判断し、また発信する積極的な姿勢(情報活用能力)を育てることを重視します。
学年別新教授要綱の実践 保健
体育
 学年別新教授要綱に基づき「保健」、「体育」の授業をより体系的に行うようになりました。
民族的情緒と創造的な表現 音楽  民族独特のリズム、チャンダン教育に力をいれます。 ウリナラ、海外、在日同胞社会で歌われる童謡、歌謡曲、在日同胞が作った歌を増やしました。
「感じ方から創る」新ジャンル 図画
工作
 「アロンダロン」、「アルラクタルラク」など、朝鮮語特有の擬声擬態語から発想し、創作する試みです。 五感を通じて直観的に「民族」を感じとれるようにしました。
  •  本校をはじめ、日本全国の朝鮮学校では6-3-3-4制の教育体系のもと、日本学校とほとんど変わりないカリキュラムで教育を行っています。
  •  本校では、独自の「学校週5日制」を実施しています。
  •  本校の「学校週5日制」は、日本学校の土曜日休校とは違い、土曜日を休日にするのは月に1回、第4土曜日を休日にし、それ以外の土曜日には補習授業や課外活動、ボランティア活動、日本学校との交流などを行い、授業では学べない色々な事にチャレンジしています。